どうも、ズキパパです。
タイトルにもある通り、我が家はトイファクトリー製バンコン「バーデン」とさよならすることになりました。
キャンピングカーという相棒を手に入れてからというもの、我が家のライフスタイルや、家族関係に大きな良い影響を与え続けてくれた最高の相棒です。この相棒とずっと一緒に過ごしていくと思っていた我が家ですが、子どもの成長の速さと環境の変化によりお別れすることになりました。2024年2月中の売却となります。あと1年という限られた時間をバーデンと一緒に過ごしていきたいと思います。
今回はこの答えに至った流れを時系列順に語っていこうと思います。
1.トイキャンでの一晩
初めて参加したトイファクトリーオーナーイベントの「トイキャン2022」。その年の8月に誕生した次女「ゆうみちゃん」も含め初の5人での車中泊となりました。そこでの一晩は正直地獄でした。ゆうみちゃんの寝つきが悪く何度も何度も泣いてしまい、その度にズキママは狭い車内で泣き止むまでゆうみちゃんを抱っこするはめに。常設ベッドでみおちゃん、ゆうみちゃん、ズキママが寝ているので、寝がえりも打てないズキママはほぼ一睡もできぬまま朝を迎えることに。ズキパパもゆうみちゃんが泣く度に起きてしまい、子どもたちも何回か起きることがありました。この一晩で「このまま子どもたちが大きくなったらバーデンでトリップできるのか?」という漠然とした疑問を抱えるようになりました。
↓トイキャンの様子はこちら↓
↓我が家の就寝スタイルが分かる記事はこちら↓
2.年末年始のトリップ
そんな疑問をずっと抱えつつ迎えた年末年始のトリップ。3泊4日での千葉県トリップでした。トイキャンからの期間中、ズキママ(育休中)がバーデンでお昼ごはんを食べたりする機会があり、ゆうみちゃんもバーデンの中で過ごす時間が増えたのか、車内にも慣れてきている様子でした。
夜もそこまで泣くことなく寝てくれるようなり、ズキママも少しは寝られているような感じでした。狭さは相変わらずで寝返りも打てぬまま、寝ているか寝てないか分からないような睡眠しかとれていないようでした。
少しは改善できたのか?と思いましたが、今度は人数が増えたことにより車内スペースが圧倒的に足りなくなってきていることに気づきます。
5人いる車内から誰かが出ようとすると、パズルのように誰かが動く→空いたスペースに誰かが動くという感じで人が少しずつ動きやっと出られるような感じに。また、バーデンで寝るためには乗車モードから就寝モードへトランスフォームしなければなりません。基本的にはズキパパがトランスフォームを担当するのですが、その度にズキママと子どもたちは布団で一杯の常設ベッドへ追いやられます。しかし、常設ベッドにはゆうみちゃんが寝ていることもあり、そのスペースはさらに狭くなっています。
こうなると子どもたちは車内を窮屈に感じることが多くなり、ささいなケンカも増えてしまうように感じました。「このまま子どもが大きくなったらバーデンでトリップできるのか?」という漠然とした疑問に夫婦共々答えを求めるようになり、帰りの道中は夫婦の意見を出し合いながら、熱い議論を交わすことになりました。
↓千葉トリップの様子はこちら↓
3.打開策をどうするか
年末年始トリップの終わりから「このまま子どもが大きくなったらバーデンでトリップできるのか?」という疑問の答え探しを始めた我が家。家族で出かける際の車内での会話や、子どもたちが寝てからの時間の話題はいつもこの議題でした。話し合い当初はいくつかの案がありました。
・頑張って最後まで乗り続ける
メリット:お金ことを考えたら最善策(ローンの支払いのみ)
デメリット:いつかは限界がきて家族全員寝られなくなる時がくる
・その時が来るまでは我慢して乗り続ける
メリット:今後の家族の動向に合わせて動くことができる
デメリット:バーデンのリセールバリュー効果が薄れる
・トレーラーを購入し、けん引する
メリット:乗り換えるより安価で空間を手に入れることができる
デメリット:トリップ中の動きに制約事が出る
それぞれメリット・デメリットがあるのと、バーデンをほぼローンで購入したという点も踏まえて悩みに悩んで出したのが「ただちにキャブコンに乗り換える」という答えでした。
4.なぜ今?なぜキャブコン?
千葉トリップ最終日から1週間半、我が家の今後について話していた我が家。キャブコンに決まってからはとにかく動きが速かったです。というのもいくつかの要因があったからです。
■なぜ今なのか?
・バーデンのローン残価に似合うリセールバリュー(買取金額)が欲しかった
今の中古キャンピングカー市場はものすごく拡大してきており、トイファクトリー製のバンコンは特に人気のようで出回るとすぐに売れしまうほどだそうです。普通車とは違い、売却を早めれば早めるほど高価買取が期待できます
・2024年の2月に2回目の車検予定
我が家のバーデンは2024年2月に2回目の車検を控えています。このタイミングでの乗り換えとなると車検前後に納車が決まらなければ、納車までの足がなくなることとなります。(現段階で契約は済ませていますが、納期は2024/3なので、実質1か月半ほど足がなくなります)
・2/3以降の注文については車体価格の大幅な値上げとなる
昨今の円安・物価上昇に伴い、2/3以降の発注に関しては大幅な値上げになることがホームページに記載がありました。具体的には40~50万程度の値上げみたいです。本体価格からすると大した金額ではないと思うかもしれませんが、ローンの返済額に直結するので「どうせ買うなら今だね」という結論に至りました。
■なぜキャブコン?
・ズキパパが立つ・歩くことができる
ズキパパの身長は177cmです。バーデンではいかなる時も立って生活することはできませんでした。しかしキャブコンはこんな私が立っても天井はさらに上にある。これだけでかなり生活の質は向上します。
・ダイネット(生活部)をトランスフォームしなくていい
バーデンでは、家族全員寝ようと思うと必ずトランスフォームが必要でした。キャブコンではバンクベッドという魔法のスペースが存在し、我が家が契約したキャブコンはこのスペースにズキママ・みおちゃん・ゆうみちゃんがゆったり寝られるのです。バングベッドと常設ベッドで家族全員が寝られることにより生活部分はトランスフォームする必要が無いのが今回キャブコンを選択した最大の理由でもあります。
・これだけのスペースを1台で完結できる
これだけのメリットがありながら、デメリットのあるトレーラーほどのスペースを確保しつつ、車体の全長はバーデンより10cmも短くなり、回頭性(小回り)もバーデンより良い。これはキャブコンにするしかないとなったわけです。
5.契約まで
実際契約するまでの期間は動き出してから2週間。お店にお伺いしたのは2回でした。「キャブコンにするならメーカーはここ」と決めていたので、他社さんには訪問すらしませんでした。1回目は造りの部分(内外装)をじっくりと確認しました。展示してあるキャブコン全車種にお邪魔して、色々深いところまで確認し、分からないところは営業さんに遠慮なくガンガン質問させていただきました。担当してくれた営業さんは非常に印象が良く、実際に自分が乗ってみた視点で良い面・悪い面も正直に話してくれるなど、とても誠実に対応してくれました。ある程度の見積を作ってもらい、なんだかんだ3時間ほどお邪魔してこの日は帰宅。
2/3の発注期限でしたが、ジャパンキャンピングカーショー等の都合で期限が少し早まったのもあり今度はバーデンの買取査定も並行してお願いすることに…なんて思っていましたが、そうは甘くありませんでした。なにせ売却時期が1年後。どこの買取業者も簡単に言うと「おたくの車の1年後の価値なんてわかりません」「1年後の市場相場が分かるわけないのに、査定なんてできません」という回答でした。
そりゃそうだよね。
ならば…と今度はトイファクトリーさんへ連絡してみることに。かくかくしかじか理由を説明して、費用感だけでも教えてもらえないかと伝えると「多少ブレますがここまでは保証できるという概算なら出せます」という回答が…。いや、本当にありがたかった。
自社の車種への乗り換えならまだしも、他社への乗り換え都合でいきなり査定を出せと言っているようなものなので、本当に失礼な話なのですが、「この金額は保証します」という金額を出していただけたので、本当に助かりました。その保証金額ですらローンの残価を全額カバーするかしないかの金額でしたが、とりあえずは大幅な持ち出しがなく済みそうなことが分かったので安心しました。(あくまで事故や故障させなきゃの話ですが…)
これからの使い方次第で本査定での金額のブレ(良くも悪くも)に影響してきますので、今まで以上に大切に扱っていこうとおもいます。
その間にも夫婦の間ではキャブコンの話は毎晩のように行われました。バーデンのときには「面倒も楽しむ」とあれこれオプションを削った結果、後付けのものが非常に増えてしまったこともあり、今回は贅沢にとまでは言わないものの「必要なものは遠慮なくつける」方針で精査していきました。
そして初めての訪問から2週間後、2回目の訪問でローン審査の確認が取れ、無事契約となりました。
正直に言うとバーデンは手放したくありません。なぜなら「家族の一員」だから。家族で迎え入れた初めてのキャンピングカー。子どもとの思い出がたくさん詰まった仲間を手放す決断をすることはズキパパにとってはとてもとても苦しいものでした。それと同時にトイファクトリーさんのオーナーでなくなるのもイヤでした。
バーデンを選ぶ際、他の追随を許さぬクオリティに惹かれたのはもちろんですが、何よりトイファクトリーという会社を好きになったからです。初めて訪れた時からイヤでも感じるとても心地の良い雰囲気、最初説明をしてくれた店長の人柄の良さ。いつ行っても暖かく迎えてくれる受付・サービスの方々。僕はこの会社、この社員と一生の付き合いになるとばかり思っていました。
会社から帰宅した際には、毎日駐車しているバーデンを軽くなでて「ただいま」というのが日課。キャブコンを契約してからは自分の中でどこか後ろめたさがありながらも日課を続けています。
契約した今、今年の目標はバーデンと悔いのないように遊び倒して、清々しくお別れできるように心の準備をすることです。お別れの日には涙なしでは終わらない気がしてなりません。これでも35歳なんです(笑)
お金の話は本当にキャブコンを迎え入れてからにしますね。今はまだ僕も考えたくはないので(笑)
ほな!!