くるま旅

「名門大洋フェリー」と「阪九フェリー」利用するならどっち?

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どうも、ズキパパです。

2023年のGWは7泊8日で九州へ行ってきました!

その様子はYoutubeでアップしていますので宜しければご覧ください。

九州へ行くにあたり大阪⇆福岡の区間でフェリーを利用し、往路と復路をそれぞれ違う会社のフェリーを利用しました。

今回はフェリーを利用した理由と利用した2社の違いを書いてみようと思います。

これからフェリーを利用する方の参考になればと思います!!

■フェリーを利用するに至った経緯

ズキパパは基本カレンダー通りのお休みの仕事をしていて、土·日·祝は原則お休みとなります。(月に1~2回の土曜出勤あり)今回のGWであれば4/29.30と5/3.4.5.6.7の土日を含めた7日間がお休みでした。出勤日である5/1.2を休日出勤の振替でお休みにして、計9日間の休みをとることに成功しました。

行先は前々から夫婦の中で決めていた九州。

最終日は家で片づけと体調を整える時間にしているため、旅の期間は8日間。さらにズキママ幼馴染のママ友会が8日目のPMから予定されているので、8日目のAM中には愛知への帰還がマストとなります。

我が家は子どもが小さいこと、赤ちゃんもいることから休みなしでの長距離移動は難しく、1時間30分から2時間おきに1回、長めの休憩を入れています。我が家が車中泊トリップで最も大事にしているのが睡眠。そういう理由もあり、移動しながらの子どもを寝かせることもしていません。(昼寝は別)

そう考えると車で移動しながら向かうことを考えると九州での活動が早くて3日目の朝からとなってしまい、帰りも2泊3日の行程で帰るとして、8日目のAMには愛知にいることを思えば、3日間程度しか九州に滞在することができません…。せっかく九州まで行くのにそれは少し惜しいなと思ったズキパパはすぐにフェリーを調べ始めました。

■フェリーのメリットは?

実はズキパパの母親が九州出身。フェリーは帰省の際にも利用したことがあり、ズキパパとっては身近な存在でした。子どもの頃から思っていたのが「船に乗って、寝て起きたらもう九州」という手軽さです。すべてを陸路で帰省したこともあります。運転する親も大変だと思っていましたが、当時から乗り物大好きのズキパパ少年も2日間車内で缶詰めというのもなかなか辛かった記憶があります。車を降りられたとしてもSA·PAでのトイレや食事の休憩程度で当時は遊ぶような施設が併設されているSA·PAもありません。

ズキパパ少年にとっては、乗り物に乗ることができて、広い乗り物の中で快適に一晩過ごせることがとても魅力的で嬉しい思い出になっています。

大事にしている「睡眠」維持しつつ、明朝には九州に到着できることは確実にフェリーを利用する最大のメリットと言えるでしょう。

■関西⇆九州はフェリー激戦区

関西⇆九州間はフェリー激戦区として有名です。

·阪九フェリー(大阪·神戸⇆福岡)※神戸⇆福岡は1日2便

·名門大洋フェリー(大阪·神戸⇆福岡)※大阪⇆福岡は1日2便

·フェリーさんふらわぁ(大阪⇆鹿児島、大阪⇆別府、神戸⇆大分)

·宮崎カーフェリー(神戸⇆宮崎)

これだけの会社がこれだけの航路を運航されているにもかかわらず、長年に渡り維持できていることからも、需要があるのでしょう。

■どの運航会社のどの航路を利用するか

まず我が家がフェリーを利用するにあたり必要な条件として「和室」が利用できることが絶対条件となります。当時ゆうみちゃんがハイハイとつかまり立ちしかできないこと、夜泣きや授乳に対応することを考えると「和室」一択でした。

フェリーを検討し始めた当初、九州に上陸してからは、大分→熊本→福岡のスケジュールで予定を組んでいました。そうなると1番都合が良いのはフェリーさんふらわぁの神戸⇆大分航路か大阪⇆別府航路です。特に別府はスケジュールに入っていましたので、まず調べてみたのですが…正直値段が高い。我が家のお財布事情では難しいことが分かりました。神戸⇆大分航路もどうように結構なお値段なので諦めることに…。

次に見てみたのが大阪⇆福岡航路。神戸⇆福岡の航路も検討したのですが、大阪まで名阪国道を利用したルートで大阪まで行くことができるので、神戸へ行くよりは高速代を浮かすことができます。

ここは「名門大洋フェリー」(以下「名門大洋」)と「阪九フェリー」(以下「阪九」)がバチバチにやりあっている航路として有名です。YouTubeにも「名門大洋vs阪九」としてどちらが良いかという内容の動画もよく見かけました。調べてみると「さんふらわぁ」と比べてお安く利用できることが分かり、我が家はこの2社のうち安かった「阪九」を第一希望、少し高かった「名門大洋」の1便目を第2希望、2便目を第3希望として予約が取れた方を利用することにしました。(名門大洋は大阪⇄福岡を1日2便運航しています)

※各社の金額は後ほど参考までに記載します

■繁忙期の予約は熾烈

名門大洋と阪九の乗船予約は乗船日2か月前のAM9:00~です。繁忙期でなければ往復割引が適用でき、復路の予約も同時に行えるようなのです。ですが繁忙期は往復割引の適用外で、片道切符しか予約できません。色々予約について調べてみたのですが、やはり「繁忙期の予約は熾烈な戦い」のようです。夫婦して事前に2社の予約システムへの登録等を済ませ2台体制で予約に臨みます。往路予約日当日ズキパパは職場で、ズキママは産休中なので自宅でスタンバイ。まずは「阪九」のページに行って予約ができなければ「名門大洋」へ即座に移動する考えです。

事前に乗船日や利用する便を指定して「予約」ボタンを押すだけの状態にしてあります。

そして9:00ちょうどにボタンを押し、和室を選択し、次の画面に…表示されたのは「満室」の文字。

ここまで予約開始から10秒もかかっていません。

慌てて、名門大洋のページに飛び、なんとか2便目に残り1部屋空いていた「和室」を確保することができました。

危なかった…。正直、ここまで熾烈とは思っていませんでした。

往路のチケットはなんとか取れたものの、片道切符では意味がありません。復路のチケットがあって、初めて成立するトリップなのです。そして復路も1便目(早く到着する便)でなければママ友会に間に合わなくなってしまいます。

復路にチケット争奪戦は土曜日でした。朝ごはんを食べたあたりからソワソワしてしまって、何も手につかず部屋をウロウロしていたような気がします。今回は夫婦向き合って戦いに挑みます。

そして9:00の開始と同時にスタートして、無事に「阪九」1便目の「和室」をゲットすることに成功しました。直後再検索すると「満室」の文字。

いやはや、トリップ2か月前にこんなに熾烈な争いがあるとは思ってもみませんでした。

■名門大洋フェリー「ふくおか」乗船

往路のフェリーは「名門大洋」です。19:30の出発で、1時間半前には到着していることが目安なようです。今回我が家は3時間前の16:30に到着。待機レーンには17:00から入場できるようなので、それまで車内でゲームをしていました。17:00少し前にレーンへの入場が可能になり、車が続々と入っていきます。キャンピングカーは高さがあることから違うレーンに案内されます。乗り込み順も到着順ではなく、後回しにされることがほとんどですので「イライラせず、案内されるまで気長に待ちましょう」

今回は19:50大阪発、翌8:30福岡着の便となります。子どもたちにとっては出発時間が日常生活だとベッドに入り始める時間です。あまり1日のリズムを変えたくない我が家は、フェリーでの食事をあきらめて、乗船待ちの時間に車内で夕食を済ませます。こういうことができるのもキャンピングカーの良いところですよね。

今回我が家は「ネット予約」だったので、到着後も受付に行き、手続きをする必要がありませんでした。この日は雨だったこともあり、わざわざ車外へ出る必要が無いのは非常にありがたいなぁと感じました。(結局トイレに行くために外には出ましたが)

「名門大洋」は同乗者も車と一緒に乗船しますので、家族みんなで乗船のワクワクを味わえます。非日常感を家族で共有できることはすごく嬉しいですよね。我が家も部屋に入って落ち着くまで家族全員テンションが高かったですよ。

いざ入船。今回利用させてもらった「ふくおか」は2020年就航した比較的新しい船。広いエントランスは「ここはホテル?」と疑うような綺麗さ。

そのままフロントに部屋のカギをもらいに行き、部屋に入ります。玄関はかなり広く、土間と大きな靴箱が用意されていて、さながら高級旅館に来たような感覚でした。部屋も6畳あり、布団もセットされた状態でたたまれており、伸ばせばそのまま寝られる状態です。これはありがたかった。

和室は船首部最前列に陣取っており、窓からの景色は船首を見ることができます。

部屋での荷ほどきが終わった我が家はお風呂へ向かいます。船でお風呂に入れるのは嬉しいですよね。お風呂は大浴場と露天風呂もありました。湯加減は少し熱めかなと感じました。そんなに長く入られないように熱めにしているのかな?とかってに思っていました。

お風呂を出てからはアイスを食べておやすみなさい。雨が強く、デッキには出られないのでおとなしく寝ることにします。明朝はもう九州。

翌日は船内で朝食を食べました。夕食·朝食ともバイキング形式となっており、朝食おかずもかなりの種類がありました。ビジネスホテルの朝食とは大違いです。ズキパパは「食ったもん勝ちの貧乏性」をいかんなく発揮し、お腹一杯いただきました。

朝食後はデッキで大はしゃぎして、荷づくりをしていると無事福岡県の新門司港に到着。出発が遅い分、朝はとてもゆっくりできるのでこれはこれでありだなぁ。と家族で話していました。

■阪九フェリー「ひびき」乗船

6日間の九州滞在を終え、14:40頃に新門司港へ到着しました。帰りは17:30福岡発、翌6:00大阪着の便で受付は15:00から。今回もキャンピングカーは別レーンへ案内され、乗船も後回しでした。

車内で船内へ持ち込む荷物の整理をして受付を済ませます。阪九もネットでの予約でしたが、受付は必須。車検証を持参します。受付時に部屋のカードキーをいただけます。(このカードキーは乗船記念としてプレゼントになります)

阪九では同乗者は徒歩乗船となります。ズキママがそうちゃん·みおちゃん·ゆうみちゃんを引率しての乗船で大変そうでしたが、本人はズキパパより先に乗船できるのが嬉しいようで「お先にぃ~」と軽快に乗船ターミナルへ向かっていきました。

広いエントランスは「名門大洋」にひけをとりません。ただ乗船した「ひびき」2014年就航ですが、エントランスやレストラン等の設備は改修されているのか古さを感じることはありませんでした。

続いて部屋に向かいます。今回も「和室」の利用となったのですが、ドアを開けて最初に感じたのが「せまい」でした。阪九の和室は3名利用で設定されており、広さも4.5畳でした。まぁそこは良しとしましょう。ですが玄関(土間)が想像以上に狭く、靴を人数分並べるとどうしたってドアが開かなくなってしまいます。(ドアは廊下から開けると押戸になり、客室側へ開くため)これは非常に残念だなぁと感じました。

そしてもう1点。布団が全く準備されていないことです。旅の最後ということもあり、疲れが出ている中で敷布団を出して、マットを敷き、シーツをかけて、掛布団を出す。子どもがいる中で結構な重労働で大変です。名門大洋のようにあとは伸ばすだけの状態だと助かるなと感じました。

そうこうしている間にズキパパが部屋に到着したので、まずはお風呂へ向かいます。お風呂は名門大洋も阪九もほぼ同じ作りでした。(調べてみたら両方とも同じ造船所で造られていました)湯加減も同じく少し熱め。サクッと入って、デッキで体を冷ましていたら出港です。

出港を見届けたら食事へ向かいます。阪九の食事は夕食が「カフェテリア方式」、朝食が「定食のみ」の販売となります。「カフェテリア方式」は棚に並んでいる料理の中から好きなものを取り、最後に精算する方式です。

ここでも我が家(特にズキパパ)が「食いしん坊性分」をいかんなく発揮し、食べたいものは取り敢えず取っていったところ、完全に取りすぎ状態に…ビールと子どもの分も合わせて¥9,000ほどかかってしまいました…。食事はどれもおいしかったので、大満足な食事でした!

食後にデッキに出て少し歩こうかなと思っていたのですが、強風の為かデッキへの出入りが禁止されていました…。これは残念。

部屋に戻ってのんびりしていたら、いつの間にか寝ていました。

早起きのズキパパは5:00前には起床して、明石海峡大橋を見て、朝風呂に入って、最後のフェリー泊を堪能しました。もう少しで到着というのに朝もお風呂は結構人がいてびっくりしました。

部屋に戻って荷造りしていたら、定刻通り6:00に大阪泉大津港へ到着です。

■フェリーっていくらくらいするの?

こんな快適で、寝ている間に目的地へ到着できるフェリー。ここまで読んで、利用したいけど費用が…と気になっている方。お待たせいたしました。今回は利用しようと思っていた「さんふらわぁ」の大阪⇆別府航路と、「名門大洋」「阪九」の大阪⇆新門司航路の価格を紹介します。

※さんふらわぁは当時の正式な価格を思い出せないので、参考価格となります。

【設定条件】

車両6m未満、大人×2名、小人×1名、幼児×1名、乳児×1名、和室利用、片道料金

·フェリーさんふらわぁ(和室窓なし):¥90,630- ※一番料金の高い繁忙期で参考価格

·名門大洋フェリー(和室窓あり):¥61,410-

·阪九フェリー(和室窓あり):¥48,320-

さんふらわぁは窓ありの和室タイプで予約すると10万をこえてきます。運賃の算出方法が間違っているかと思うほどの差にびっくりしました。色々調べてみると大阪⇆新門司航路というのは旅客というよりは物流がメインの航路であり、さらに2社でしのぎを削っている航路になるので、安い。一方大阪⇆別府航路というのは旅客メインで競合もいない為、価格が落ちないというもののようです。考え方的には「さんふらわぁが高い」のではなく、「名門大洋・阪九が安い」という認識に方が正しいのかな?と感じました。さんふらわぁの船は新造船で船内もダントツにラグジュアリーです。でも我が家のニーズには合っていないかな。

■結局、名門大洋フェリーと阪九フェリーどちらが良かった?

結論から言うと我が家は満場一致で「名門大洋フェリー」の方が良かったです。「名門大洋」と「阪九」の差額は約13,000円。ですが、トータルで見るとそれ以上に「名門大洋」の方が良かったと感じられました。

あまり「阪九」の悪口をそのまま書くのはイヤなので、比較として載せておきます。

(あくまで我が家の目線です)

·家族みんなで乗船できたので、感動を共有できた

·船が新しくて、船内も部屋もとてもキレイ

·玄関(土間)が広く、家族での出入りもスムーズにできた

·和室が4名設定で広いので、5人家族でもゆったり寝ることができた

·布団がセットされた状態で畳まれていて簡単に布団の用意ができた

·食事がバイキング方式なので、値段を気にせず食べることができた

比較して良い点と食事の差額を考えると、全体の差額13,000-を超える価値はあったのではないかと思っています。

我が家が次回も利用するなら「名門大洋フェリー」を利用することになりそうです。

「阪九」が新造船をデビューさせた場合は、また意見が変わってくるかもしません。所詮そんなものですよね。

ただ家族での利用はせず、ズキパパ1名もしくは息子と男2人旅とかであるならば、安い「阪九」を利用すると思います。

あくまで家族5人で楽しむ旅行の場合です。

こんな長文、最後まで見ていただきありがとうございました。

根気があれば、GWトリップの様子もブログにあげようかなと思っています。

ほな!

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